子どもを理科好きにするために
以前から話題になっていた”子どもの理科離れ” 子ども達の理科離れが続けば、今後日本のもの作りに影響を及ぼしかねないと警鐘を鳴らしています。
子どもを理科好きにするためには、
①分かりやすい説明をすること
②手の届く所に、図鑑や実験道具を置くこと
自分の体験から考えたいと思います。
私自身理科が苦手です。 いつからなのか振り返ってみると、中学生からです。
急に難しくなってきた。 覚えないといけないことが増えてきた。
CH2Rとか運動エネルギーとかフレミングの法則とか、なんちゃらかんちゃら。
一気に理科が苦手科目になったのを覚えています。 今から振り返ってみても、面白くなかったなーと。
何で面白くなかったか?
だって全然身近に感じないことばかりなのに、少々難しい。 苦手意識を持ちますよね。
よくこんなこと言われます。
「実験をたくさんさせたら、子どもなんてすぐに理科を好きになるよ」
え、本当?
断言します。 そんなことないですよ。
確かに子どもは実験大好きです。
「今日は実験するよー。」って言ったら、みんなイキイキと活動します。
実験の多い単元のテストは点数がいいのか?
たくさん学べているか?
関係ないです。
実験で分かったことを自分の知識として身につけられる物凄いかしこーい子なんて一握りです。
実験での学びを知識として定着させるためには、
疑問をもつ 「なんでこうなるの?」
「この実験の結果ってどうなる?」
↓
自分で実験をする
↓
分かったことを自分の言葉でまとめる
この一連の流れがあってようやく知識として定着します。 そこで教師ができるサポートってなんだろう?
この本に教師の私にとって耳の痛い話がたくさん書いてありました(笑)。
「子どもを理科好きに育てる本」
- 作者:中野 不二男
- メディア: 単行本
”実験で確かめられることばかりではない。本質を子どもに理解させることと、分かりやすい説明の言葉こそ基本。”
分かりやすい説明ができているか?
できていないです。
子どもの「どうして?」に
「そういうもの。」とか「とりあえず覚えとくよ。」
こんなこと言われたら面白くないですよね。
教科書に載ってることや、知っているうすーい知識で説明していた私も似たようなものです。
説明の時にもっと日常の事例と重ね合わせたり補足的な説明をする必要があったんだなと反省しています。
”興味を引き出すために図鑑や道具、興味のきっかけになるかもしれないものを目に触れるようにしておくことが大切”
またこの本にはただ図鑑や本を置いておくだけではなく、”読みたくなるように”仕向けることが重要だと書いていました。
読みたくなるってどうするの?
そう。それは家庭では親が、学校では教師が、積極的に読んだり必然的に読む機会を設けることが肝心です。
魚嫌いの私の食事の献立には、魚料理が少ないです。
理科嫌いの私の本棚には、科学系の読み物は少ないです。
理科嫌いの私が観るテレビ番組は、化学系の内容は少ないです。
親や教師の好みは自分の生活に反映されてしまいます。そうすると、そこで育つ子ども達も必然的にそうなりますよね。
子どもを理科好きにするためには、化学系の読み物や番組、道具などを意図的に子どもに触れされることが欠かせないということに気づかされました。